愛犬、ただいま14歳

大変ごぶさたしております。
約1年ぶり!の投稿です。

今日は、我が家の愛犬について。
なぜか不意に書きたくなりました。

彼女は柴犬の女の子、女の子というか、
14歳と半年を過ぎたので、もうおばあちゃんです。

親戚の家で生まれ、生まれたてほやほや、手のひらに乗るくらいのちいさな頃うちにやってきました。

14歳ともなれば、普通なら太る力が無くなって痩せてくる頃だそうですが、
うちの子はなぜか太りはじめました。
幼い頃から食が細く、ご飯を食べさせるのにも一苦労で、
若いころは痩せすぎで心配していたのに…。

かかりつけの動物病院の先生にも、びっくりされました。
毛艶もいいと褒められました。
童顔なので、見た目は3歳児とあまり変わりません。

元々、庭でのんびり日向ぼっこするのが大好きで、
人一倍おだやかな性格で、人に吠えることもほとんどないので、
番犬にならないね~、なんて笑っていたのですが。

1年半ほど前から、人が(犬が)変わってしまったかのようになりました。
まず、庭の外を警戒し、やたらと吠えるようになりました。
しっぽを下げて、少し弱ってきた後ろ足を振るわせて、猫背になって(犬なのに)、
不安げな目をして落ち着きなく外を見て、ウロウロ、ウロウロ。

そして、一度スイッチが入ると、延々と吠え続けます。
めちゃくちゃご近所迷惑なので、家の中に入れると、「外に出して!」と反抗し、ケージを破壊せんばかりに暴れまくり、玄関のドアをガリガリ、ガリガリ。キャン!キャン!
昼夜問わずそんな感じになりました。
真夜中でも、明け方でも一度スイッチが入ると止まりません。

病院の先生のお話では、歳をとると、ちょっとの刺激に敏感になったり、我慢がきかなくなって、吠えるようになるそうで、
うちの子の場合、どうやら、少し認知症の症状も出ているようです。
見た目は3歳児、でも中身はやっぱり、14歳のおばあちゃん。

心臓に少し欠陥もあり、一度興奮するとドキドキが止まらなくなり、
不安感も倍増するのか、1時間でも2時間でも、キャンキャンが止まらなくなります。

人一倍雨が苦手だったのに、今では大雨だろうと、お構いなく外に出たがり濡れても平気(というか濡れていることに気づいていないような)

外にいると中に入りたがり、中に入れると外にでたがり、
びっくりするくらいのあまのじゃく。
長い付き合いで、あ・うんの呼吸だった関係が、
まったく別の人格(いぬ格)の子を相手しているような毎日になりました。

あまりに無駄吠えが激しいので、
見知らぬ人から、通りすがりに「ここの犬すごいのよ」「うるさいわね」などと言われることも。

ご近所は穏やかな方たちが多いので、面と向かって苦情を言われたことはないけれど、きっとイライラされているだろうなと思い、いたたまれなく泣きたい気持ちになります。

生まれたてほやほやからの付き合いで、全部分かっているつもりだったのに。
1から新たに、付き合い方や過ごす環境を工夫しつつ、模索しながらの毎日です。

でも、寝顔をみれば、やっぱりかわいい…。
そばにいると落ち着いて、無邪気にいたずらしては笑わせてくれます。

反抗的だったかと思うと、磁石でもついているのかというくらい、足元にピッタリくっついて離れなかったりします。
そばにいないと不安で仕方がないという感じ。
そんな気弱になってしまった姿に、何度も切なくなります。

今まで長い間ずっと、仕事に出ていて、あまり構ってあげられていませんでした。
それでも、穏やかで、文句ひとつ言わずなついてくる彼女に、
これまでずいぶん甘えてしまっていたのかもしれません。

今、きっとその長かった、淋しかった分を一気に取り戻すべく、我がままを発揮して、自己主張しているのかもしれません。
「淋しかったんだよ!」「もっと構ってほしかったんだよ!」「ずっと我慢していたんだよ!」って気持ちを全身で表現しているのかもしれない。

深夜、早朝に騒ぎ出したり、粗相もしょっちゅうで、泣きたくなってばかりですが、
これも貴重で大事な時間なのかもしれないと思います。
コロナ禍もあり、家で仕事をするようになったので、
過去の分を取り戻すべく、濃い時間を過ごしています。

今これを書いている今は、すぐそばで微笑みつつ眠っています。
幸せそうな顔。「ワフ、ワフ」と寝言を言ってます。足を動かしています。
どうやら夢の中で走っているようです。

いびきをかきはじめました。お腹がきゅるぅ~と鳴りました。
面白い…。
まだまだずっと一緒にいようね。

コメントを残す