真夜中に、ふと窓から煌々と輝く月を見ていたら、ガラにもなく、よくわからないファンタジーな空想が頭をかすめていきました。
月は、太陽の存在がなければ輝けないけれど、月は本当にそれを望んだのかな。
もっとひっそりと、人知れず静かに存在していたかったのではないのかな。
こんなふうに、光に照らされて注目されるのは、不本意だったのではないかな。
太陽の光は強すぎて、私は少し苦手だ。
断りもなく、一方的に他の存在を照らし続ける強引さ。
光が苦手なものだっているのだと、密やかに生きたいと願うものだっているのだと、太陽は知らない。
眩しくて、顔をしかめているもののことも、隠しておきたいものまでも晒されて、居心地の悪い思いをしているもののことも知らぬ顔で、圧倒的な光を放ち続ける。
そうせずにはいられない質なのだ、きっと。
月は、そんな太陽の放つ光を黙って受け入れ、自分の役割を知る。
その光を用いて、夜の闇を行くものの助けとなること。
迷わぬように、ただ、行く道のみをそっと照らすこと。
ひっそりと静かに、けれど気高く存在する月は、太陽にとっての憧れなのかもしれない。
本当は太陽も、自分の存在など主張せず、誰も傷つけず、月のようにつつましやかに、陰からそっと優しく愛するものを守りたかったのかもしれない。
太陽は月になりたかったのかも。
だからせめて、夜になると太陽は、自らの存在を隠し、月に光を託すのではないか。
夜の月は、太陽の本当の望みを映す鏡なのかもしれない。
そして月もまた、本当は太陽に憧れているのではないのかな。
本当は太陽のように、自ら輝いて、全てを照らす星になりたかったのかもしれない。
そんなふたつの星の夢がひとつに融合して、闇の中で道を照らす、月の光となったのかもしれない。
夜の月は、太陽と月のひそやかな夢の結晶なのかもしれない。
…取り留めもなく、そんなよくわからない想像をめぐらせた後、なぜか、DA PUNP『U.S.A.』の「どっちかの夜は昼間♪」という歌詞が頭から離れなくなってしまった☆
ちなみに、この曲の↓この歌詞が結構好きです。
数十年で関係(リレーションシップ)
だいぶ変化したようだ
だけれど僕らは地球人
同(おんな)じ星(ふね)の旅人さ
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