切ない紙飛行機

姪が、入院していた弟くんの退院のお祝いにと、がんばって作った色とりどりの紙飛行機。

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紙飛行機をたくさん折ろうというので、何ができるかと思ったら。

おお〜キレイ。

丸く並べて花のようにするアイディアも姪のもの。

「○○(弟の名前)が帰ってきたら、いーっぱい紙飛行機とばせるように、作ってあげるんだ〜‼︎」

そうかそうか!(๑> <๑)

キュンキュンして泣きそうになってしまった。

…ところが、姉弟で感動の再会を果たした後、姪が弟くんにこのオブジェを見せるも、弟くん、他の遊びに気がいっていてイマイチ反応が薄く。

ひとつだけ紙飛行機を飛ばしたきり、あまり興味のない様子で、花の輪も壊してしまい、そのまま別のほうへ興味が逸れてしまいました。

姪が、とても悲しそうな表情をしたように見えました。

全部の過程を見ていただけに、こちらまで切なくたまらない気持ちになってしまった。

二人の母である妹も、長期の入院付き添いでお疲れなこともあり、娘の力作を見ることなく。あとから写真を見せても反応薄…。

泣。

せめて、姪の純粋な気持ちと、この紙飛行機でできた花のことを、私だけでも覚えていよう…と心に誓う。

余談ですが、私はどうも、まだ幼い子どもが心から楽しそうにはしゃいでいる様子を見ると、調子に乗っていたずらをしたりしていても怒れない。情けないことに。

自分が子どもの頃の、トラウマがあるのかもしれません。楽しいさなかにど叱られたときの、惨めで悲しい気持ちが蘇るのかも。

ときに厳しく叱って教えるのが本当の愛情。心ある親なら誰だって、きっと辛い思いを隠して、心を鬼にして子どものために叱るのだとわかっています。

だけど、つい今まではしゃいで笑っていた子が、叱られてシュンとしょげていたり、泣きそうな顔を見ると、本当に胸が痛んでしかたなく、切なくて悲しくてたまらない気持ちになってしまう。

そんな軟弱な私には、子どもがいなくてよかったのかもしれない。子ども好きではあっても、おそらく親に向いてるとは言い難い。

よほど度を越していない限り、強く注意できないダメな私は、親だったらきっと失格です。

人生の中で、こんなにも無邪気に、なんのしがらみも不安もなく心からはしゃいで、純粋に楽しいことを追いかけていられる瞬間は、本当に本当に短い。

だから、いたずらをしようが、少々マナーが悪かろうが、今は何をおいても、その楽しい気持ちが消えないように、少しでも長く続くようにと切実に願ってしまう。

無責任な願い。

私に子どもがいないのは、これでは人の親などとてもつとまらないと、神さまが見抜いたのかもしれないな。

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