花のこと

久々に、大型書店へ行ってきました。
月曜でも結構人が多くて、ちょっと嬉しくなりました。

いざ、圧倒されそうな数の本の中へ。

が、自分が探していた本は、ない。ことごとくない。特殊な本ではないはずなのに(T T)
中には「誰が買うんだ?」と思ってしまうようなヘンな題名の本や(スミマセン)、色褪せて半分変色している本まであるというのに。

そのまま帰るのももったいないので、しばらく店内をフラフラしてみたものの、本、本、本の大洪水に、本酔いしてしまい。

…何を思ったか、こんなかわいらしい本を買ってしまった。↓

ときめく花図鑑 (ときめく図鑑)
作者: 中村文,多田多恵子,水野克比古
出版社/メーカー: 山と渓谷社
発売日: 2017/02/17


「ときめく」とな。
普段の自分なら、おそらく手に取らないであろう題名ですが、今日は、まるで都会の喧騒(本の山)の中でふいに現れたオアシスかのごとく映り(笑)。
表紙の一際目立つ鮮やかな桜の写真に吸い寄せられ、思わず手に取りました。

「図鑑」というからには、花の名前と写真が紹介されているのだろうとページをめくると、

Story1 花の記憶
Memory1 花に恋して1万年

という副題とともに、古代人とマンモスのかわいい挿絵が添えられており。

…。

あ。

ちょっとときめいてしまった。

人が初めに関心をもったのは、食料としての花でした。やがて、その美しさを知ったとき、「人生」が変わったのです。
(略)
「原始時代の男たちは、愛する人に初めて花飾りを捧げたそのときに、獣から脱した」
そうして人が無用だと思っていたものの役目に気づいたとき、芸術への扉を開いたのだと、日本の思想家、岡倉天心は言います。

この文章を読んで、「ニュー・アース」(エックハルト・トール)の冒頭を思い出しました。↓

人類の意識が進化するなかで、実用的な目的をもたない、つまり生存と結びつかないのに高く評価された最初の対象はきっと花だったに違いない。

「ニュー・アース」は、自分にとって特別な思い入れのある大切な本です。
花と人類の話から始まるこの冒頭の部分がとても好き。

花に美を見出すことを通じて、人類はほんのつかの間であれ、自分の最も内なる存在の核心にある美や本質に目覚めるのではないか。
(略)
花々は私たちにとって、自らのなかの最も高貴で聖らかな、究極的には形になり得ないものを表現するものになった。生まれ出るもとの植物よりももっとはかなくて美しく繊細な花々は別の領域から来たメッセンジャー、物理的な形の世界と形のない世界をつなぐ、橋のようなものだ。花々には人々を喜ばせる繊細な良い匂いがあるだけではなく、霊性の領域の香りをも運んでくる。

好き過ぎて、つい沢山引用してしまった☆
この文章を読んでから、「ときめく花図鑑」の花の紹介ページをめくっていたら、なんだか心の芯から癒やされました。写真から香りまで漂ってくるような。

薄い本ですが、思いのほか内容が濃く読み応えがあって、とても素敵な本でした。買ってよかった。

そういえば、最近は、花束を持って歩いている人をほとんど見かけなくなったなあ。

会社でも、退職される方、特に男性は口を揃えて「花はいらないからね」と言います。女性でも、観葉植物やプリザーブドフラワーか、もっと実用的なものをリクエストされます。花は枯らしてしまう罪悪感があるからだそうで。

わからなくもないような、でもどことなく淋しいような。

明日は、小さな花束でも買って帰ろうかな。

そして「ニュー・アース」、久しぶりに読んでみようかな。

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