私は自分で自分に感動できる人間になりたい 。
原民喜『沙漠の花』より
「正しい人間」ではなく、
「優しい人間」でもなく、
「評価されている人間」でもなく、
「人気者」でもなく、
「優秀な人間」でもなく、
「人から感動される人間」でもなく、
自分で自分に感動できる人間。
すごい。すごい言葉。
きっと、純粋に、自分に正直に、まっすぐに何かと向き合った人にしかできない。
そういう人間になりたいと、そう言えることがもう素晴らしくて、痺れてしまう。
原民喜氏は作家さんですが、特別な才能を持った人だけでなく、誰もが「自分で自分に感動できるほどの生き方」を大きな目標にして生きることができたなら、すごく魅力のある世界になりそうだな。ずるいことなんて出来なくなるし、正しさとか、他人の評価もどうでもよくなって、自分の本来やりたいことを目一杯追求してみたくなるのだろう。
現実には、人それぞれしがらみや背負うものがあったり、心に色んなものを抱えていたり、そう甘くもないし簡単にはいかないのが常でしょうが。私もおそらくそうですが…大人の言い訳(恥)。
それでも、いつも心の片隅に置いておきたい言葉です。
そしてできることなら、自由で純粋な心を持った子どもたちにこそ、伝わってほしい。